ストレスチェック

ストレスチェックとはどんなもの?

産業医に課せられている職務のうち、近年特に重要性が高まっているのが、ストレスチェックと呼ばれるものです。

従業員数50名以上の事業所に選任された産業医は、健康診断の実施などと同様に、ストレスチェックの実施にも対応しなければなりません。

ストレスチェックとは、ストレスに関する質問票に従業員が答え、それを集計・分析・評価するなどして、現在のストレス状況を調査するという簡単な検査です。

職業性ストレス簡易調査票では、仕事に関する「職業性ストレス因子の分析」と、従業員本人の状態をあらわす「ストレス反応の分析」、従業員の周囲の人の様子に関する「ストレス因子とストレス反応との関係を修飾する因子の分析」といった3項目から構成されています。

「職業性ストレス因子の分析」では「かなり注意を集中する必要がある」という質問に対し、1・そうだ、2・まぁそうだ、3・ややちがう、4・ちがう、といった選択肢で答えたりします。

単純な質問ばかりの簡単な検査ですが、ストレスを数値化して表すことで、従業員自身が自身のストレスを自覚することができます。

 

ストレスチェック後の対応

検査の結果、高ストレスとなった場合には、産業医の面接指導が行われます。場合によっては、就業制限や休職などに発展する可能性もありますが、ほとんどの場合はちょっとした業務や生活習慣の改善アドバイスなどで終了するようです。

ストレスチェックのための面接指導というと、従業員にとってはハードルが高い場合も多いので、健康相談という名目で面接が行われることもあるようです。

産業医はストレスチェックの結果から従業員個人へのアドバイスを行うだけでなく、事業場になんらかの問題点がないか、改善すべき点はないかなどをじっくりと分析する必要があります。

ちなみに、ストレスチェックの実施は事業場に義務付けられているものですが、従業員本人には受ける義務はありません(健康診断の場合は、従業員にも健康診断を受ける義務があります)。

診断結果についても、健康診断の結果は事業場に通知されますが、ストレスチェックの結果は本人とストレスチェックの実施者、実施事務従事者のみが知るところとなります。