職場巡視

4Sの確認

従業員数50名以上の事業場には選任が義務付けられている産業医。働き方改革関連法の施行によって法律上の権限が強化されたこともあって、近年注目を集めている存在です。

産業医にはいろいろな職務がありますが、そのうちの一つに「職場巡視」と呼ばれるものがあります。職場巡視とはどういった仕事なのでしょうか?

職場巡視とは、産業医に課せられた職務で、少なくとも毎月1回は職場のなかを巡視しなければなりません。その際に確認することは、次のような点だといいます。

まず一つは「4S」と呼ばれる項目です。4Sとは、Sを頭文字とする「整理・整頓・清掃・清潔」のことで、職場内をくまなく巡視してこれら4Sが実践されているかを確認します。

二つめは職場の温熱環境についてです。温度計や湿度計を設置し、冷暖房の状況などをチェックします。チェックは事務所衛生基準規則に則って行われます。

三つめは、職場の明るさ=照度に関してです。照度は一般的には事務作業なら500ルクス、通常は750ルクス以上とされています。設計業務お場合は1500ルクス以上が推奨されており、こちらもこの推奨照度を基本としながら確認をします。

 

問題を見つけたら改善する

四つめはコンピューターなどを用いた「VDT作業」と呼ばれる作業の作業環境についてです。VDTとはVisualDisplayTerminalsのこと。VDT作業は心身にかかる負担が大きいとされています。厚生労働省は「VDT作業における労働衛生環境管理のためのガイドライン」を定めており、職場巡視の際もこのガイドラインに沿ったチェックが行われます。

五つめは、トイレの衛生環境について。トイレの衛生環境ははじめにあげた4Sの中にも含まれますが、もっとも衛生環境が崩れやすい場所だけにチェックは必須です。

六つめは、休養・休憩室の環境、設置について。従業員が快適に休憩を取れるようなスペースであるかを、4Sに則ってチェックします。

七つめはAEDや消化器の場所について。いざという時に使えるよう、最適な設置場所であるかを確認します。

産業医は以上のことについて毎月確認をし、何か問題がある場合には衛生委員会等で報告をして改善案を提案したり話し合ったりします。